アンジェスは20日、足の血流障害向け遺伝子治療薬の原薬製造について、ドイツの製薬大手ベーリンガーインゲルハイムのグループ会社と契約したと発表した。2026年内にも同治療薬を米国で承認申請し、27年の承認を目指す。

ベーリンガーインゲルハイムはアンジェスと以前から協業しており、臨床試験(治験)で使う薬の製造を担っていた。契約により、市販向けの薬を治験向けと同じ品質で供給しやすくなるとみている。

アンジェスの治療薬は動脈硬化で足の血管が詰まり潰瘍などを引き起こす「閉塞性動脈硬化症」向け。日本では重症患者向け製品「コラテジェン」として条件付きで承認されたが、その後の調査で有効性を示せず販売を終了した。軽症や中等症の患者が対象の治験で有望な結果が出たことを踏まえ、米国で実用化を目指すと8日に発表していた。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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