米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルが宝ホールディングス(HD)株式の9.84%を取得したことが20日、分かった。同日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で明らかになった。保有目的は「純投資及び経営陣への助言または状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。

バリューアクトのロブ・ヘイル共同最高経営責任者(CEO)は「宝HDは和酒・日本食事業に注力することで、世界的な需要拡大を取り込むポテンシャルを持っている。タカラバイオやウイスキー事業の所有持ち分に対しても、大きな価値を見いだしている」とコメントした。「これまでにも経営陣チームと対話を行っており、今後の協業を楽しみにしている」と続けた。

宝HDは「個別の株主の保有状況についてはコメントを控える」とした。

バリューアクトはアクティビスト(物言う株主)として知られ、日本企業では内視鏡大手のオリンパスやセブン&アイ・ホールディングス、任天堂などに投資してきた。

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