
東京都の小池百合子知事は20日、薄くて曲がる次世代型のペロブスカイト太陽電池(愛称・Airソーラー)を搭載した庭園灯を視察した。リコーが都の助成を受け、実証実験として東京体育館(東京・渋谷)の外周部に35本を設置した。小池氏は視察後「実用性がありデザインも優れている。いろんな場面に応用ができると期待している」と述べた。
日本発の技術であるペロブスカイト太陽電池は、軽量で曲げられるのが特徴だ。親しみやすい名前により普及・拡大につなげるため、都は8月に「Airソーラー」の愛称を決めた。弱い光でも発電できるため、これまで日照条件が悪く庭園灯の設置が困難だった場所などでの活用が期待されるという。
実証実験での設置期間は12月までの予定で、結果次第では延長する場合もある。近隣の国立競技場では9月に世界陸上が開催され、同体育館は11月のデフリンピックで会場のひとつとなる。国内外から多くの人が訪れるため、都は実証実験を日本発の技術を発信する契機としたい考えだ。
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