
近畿大は堺市に「おおさかメディカルキャンパス」を開設し、19日、記念式典を開いた。大阪狭山市にある医学部や大学病院を移転する他、2026年4月には看護学部が新設される。
新キャンパスの総事業費は978億円で、面積は約11万6000平方メートル。病院の病床数は800床で、計35の診療科を設ける。通院治療センターを増床し、日帰りの抗がん剤治療に力を入れる他、血管撮影やX線透視をしながら施術できるハイブリッド手術室などを備え、24時間体制で「断らない救急医療」の実現を目指すとしている。1日平均の利用者数は入院で760人、外来で2300人を見込んでいる。
記念式典で、世耕弘成理事長は「地域の医療や社会保障と近畿大がしっかり連携し、今回の移転を価値あるものにしていきたい」とあいさつ。来賓として出席した吉村洋文府知事も「素晴らしい病院ができた。南大阪の命を守っていただけたら」と祝福した。
大阪狭山市の大学病院は、29日まで通常の診療を行う。新キャンパスでは11月4日に医学部で授業が始まり、6日には大学病院での外来診療も始まる。【中村園子】
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