
しなの鉄道(長野県上田市)は11月3日に軽井沢駅(同県軽井沢町)ー妙高高原駅(新潟県妙高市)の臨時快速列車を運行する。途中停車駅は長野駅(長野市)のみで同区間を最速1時間38分で結ぶ。同社にとって最速級の列車ダイヤになるという。2028年以降の開業を予定する妙高高原でのリゾート開発を念頭に、快速列車や観光ツアーの需要を見極める。
「信越Rapid号」は1往復運行し、乗車券のみで利用できる。4両編成のうち2両はサイクルトレインとして運行する。軽井沢駅で自転車を貸し出して電車に積み込み、妙高高原駅下車後にツーリングや昼食を楽しむツアーも販売する。サイクルツアーは事前申込制で、定員は20人程度。自転車に乗る人以外に向けて、紅葉などを楽しむ当日申込制のツアーも企画する。
しなの鉄道が9月に軽井沢観光協会(長野県軽井沢町)、妙高ツーリズムマネジメント(新潟県妙高市)と結んだ連携協定を記念した企画だ。軽井沢に滞在する観光客に妙高の楽しみ方を提案する狙いで、軽井沢と妙高の相互誘客に向けて今後も継続的に同種の企画を実施していくという。
妙高高原エリアではシンガポールの投資ファンド、ペイシャンス・キャピタル・グループ(PCG)がホテルや商業施設を含むリゾート施設を開発しており、一部ホテルは2028年冬の開業を目指している。
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