ベンチャーキャピタル(VC)のスパークル(仙台市)は20日、微生物発電装置を研究開発するスタートアップ、Cell-En(セレン、東京・千代田)に投資したと発表した。投資額は数千万円とみられる。環境負荷を抑えた新しい再生可能エネルギー技術の社会実装を後押しする。「スパークル1号ファンド」から出資した。
微生物発電は細菌や藻類などが有機物を分解する際に生まれる電子を電気に変換して発電する方法。送電網に依存しないオフグリッドの電力供給源としてエネルギーの地産地消に役立ち、災害など非常時や過疎地での活用が期待される。食品・農業廃棄物の有効利用にもつながる。
セレンは2023年8月創業。微生物発電での発電量を向上させる独自の技術を持つ。25年7月には東京都が公募した「次世代再生可能エネルギー技術社会実装推進事業」に採択されており、都内で実証を進めている。

- ・スパークル、会津大学発の新興に数千万円投資 バグ発見技術を開発
- ・スパークルと東邦銀行、宇宙港新興に投資 福島の産業集積に期待
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。