
研磨剤製造大手のマイポックスは20日、11月で創業100年を迎えるのを前に、栃木県鹿沼市の本社で記念式典を開いた。挨拶に立った渡辺淳社長は「紆余(うよ)曲折を経たが無事に100周年を迎えられ、うれしく思う」と話した。
同社は1925年に「独逸顔料合名会社」として東京で設立。2022年に鹿沼市で工場を新設し、23年に本社機能を都内から同市に移した。渡辺社長は挨拶で1945年の東京大空襲で同社の工場や倉庫が全焼したことにふれ「ゼロからの再起を迫られた時期もあった」と振り返った。

式典には、渡辺社長のほか鹿沼市の松井正一市長ら約20人が出席した。松井市長は同社の工場新設や本社機能移転が「地域社会に大きな活力をもたらした」と評価。今後の事業拡大にも期待を示した。式典では記念植樹も実施した。
同社は1日付で商号をMipoxからマイポックスに変更し、企業ロゴも改めた。旧商号は「みぽっくす」などと誤読されることが多く、100周年を機に刷新したという。
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