ヤクルト本社が11月に閉鎖する広州第一工場

ヤクルト本社は20日、中国南部の広東省広州市にある広州第一工場を11月30日に閉鎖すると発表した。同工場では乳酸菌飲料「ヤクルト」を生産しており、閉鎖後は同省内の2工場に集約する。中国における販売が苦戦するなか、生産体制の見直しで収益確保を目指す。

同社は現在、中国国内に6工場を抱える。このうち、広州第一工場は2002年6月に生産を始めた最も古い工場だ。生産能力は1日150万本。老朽化が進んでいることから閉鎖を決めた。

閉鎖後は既存の広州第二工場と仏山工場に生産機能を移管する。同社は「2026年3月期の連結業績に与える影響は軽微」としている。

ヤクルト本社にとって、中国事業はかつては海外全体のけん引役だった。足元では中国経済の停滞などを受けて販売が低迷しており、事業の再編成を進めている。24年12月には上海工場(上海市)を閉鎖すると発表し、天津工場(天津市)や無錫工場(江蘇省無錫市)など中国国内の別の拠点に生産を移した。

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