三菱ケミカルグループ傘下の三菱ケミカルは、食品包装材などに使われるガスバリアー性の樹脂「ソアノール」とリサイクル助剤「ソアレジン」を含む多層フィルムが、欧州のリサイクル認証機関のリサイクル認証を取得したと発表した。
ソアノールは同社が開発した、ガスバリアー性や耐油性、透明性を持つエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂だ。食品包装材として用いることで、食品の風味や品質を長持ちさせる。他の素材に比べて薄膜化が可能で、プラスチック使用量の削減にも貢献するという。
欧州のプラスチックリサイクル認証機関であるRecyClassにおいて、同素材の含有率10重量%以下のポリエチレンベース多層フィルムがリサイクル可能であるとの認証を取得した。また他の樹脂との相溶性を高め、リサイクル材の品質を向上させるソアレジンを最大3重量%まで含有した場合でも、リサイクルが可能と認証された。
なお同多層フィルムは、米国のリサイクル認証機関であるThe Association of Plastic Recyclersの認証も取得している。
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