中部製造業の医療機器分野への参入を促した(21日、名古屋市)

三菱UFJ銀行は21日、医療機器メーカーなどが業界の現状などを製造業やスタートアップに説明するフォーラムを国内最大の新興育成拠点「ステーションAi」(名古屋市)で開いた。同行が医療機器をテーマにしたフォーラムを開催するのは初めて。中部に多い製造業が医療機器分野に進出する上での足がかりにしてもらいたい狙いがある。

フォーラムには製造業やスタートアップの担当者約110人が参加した。三菱UFJ銀行の高原一郎副頭取は開会にあたり「医療機器分野は当地域のものづくりの強みを発揮できる領域だ」と述べた。朝日インテックの石原和人取締役らが登壇し、医療機器がどのように開発されるかなどを説明した。

米関税政策を巡る混乱や電気自動車(EV)シフトなどを背景に、中部ではこれまで中心だった自動車産業以外の分野に進出したいとする製造業が増えている。三菱UFJ銀行は海外メーカーへの依存が課題となっている医療機器業界の現状を知る場を設けることで、事業の多角化を後押しする狙いがある。

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