
西武鉄道は21日、新型のレストラン列車の運行を2028年3月に始めると発表した。車内で調理したフルコース料理を提供する営業形態で池袋線や新宿線などで臨時列車として運行する。旅客人員の回復が遅れる中、付加価値のある客単価の高いサービスを導入して収益をあげる。
車両は4両編成で定員は70人ほどを見込む。車両は西武池袋線を走行する有料特急「ラビュー」をもとに、デザインは建築家の妹島和世氏が手掛ける。料理はバルニバービが監修する。愛称や料金体系は未定だ。
西武鉄道は16年から食事ができる観光列車「52席の至福」を運行していて利用者は累計で8万人を超える。東京都内を発着するレストラン列車は珍しく、秩父方面などの観光地を2時間半ほどかけて移動しながら食事を楽しめる。
西武鉄道の24年度の輸送人員は6億512万人で、依然として新型コロナウイルス禍前の水準に戻っていない。沿線では線路の立体交差事業など設備投資がかさんでいて、26年3月からは運賃を引き上げる予定だ。同社は強みの観光業を生かして客単価の高いサービスも強化している。
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