日本郵船は23日、同社グループで造船事業を担う京浜ドック(横浜市)と新興のオーシャニック・コンステレーションズ(OC、神奈川県鎌倉市)が、無人で航行する小型の水上ドローン船の量産体制の構築に向けて共同実証を進めると発表した。海のパトロールや通信ネットワーク構築などに活用できる技術の確立を目指す。
両社は17日付で、小型水上ドローン船の量産体制構築に向けた共同実証の契約を結んだ。小型の水上ドローン船の量産を目指す取り組みは日本初という。
OCは、水上ドローン船の開発を目指して2023年に創業した。小型の水上ドローン船は津波の監視や、海上警備、海洋調査などの用途がある。京浜ドックはアンモニア燃料船などを建造した実績があり、小型・中型船の建造や修繕の知見を水上ドローン船にも生かす。
水上ドローン船の開発では、人の操縦ではたどり着けない遠洋や海洋環境での航行や自動航行技術などが課題となる。米国や中国などでも開発が進んでおり、安全保障の観点からも注目されている。
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