
栃木県芳賀町は公用車を用いた電気自動車(EV)のカーシェアリングの実証実験を25日から始める。平日に町職員が公用車として使用しているホンダのEV「N-VAN e:」2台を、土日祝日は観光客や地元住民に貸し出す。次世代路面電車「芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)」の開通で利用者が減少するバスに代わる交通手段として普及を目指す。
実験は2026年1月末まで。貸し出すEVはホンダが開発した「協調人工知能(CI)」を搭載している。運転時のリスクを周囲の状況から予測し、ドライバーに警告することで交通事故を防ぐ。具体的には、車内のドライブレコーダー型機器に内蔵した2つのカメラの映像をもとにCIがリスクを検出し、ドアミラー内側の表示器で注意喚起する。
CIの能力向上には実証実験などを通じた学習が欠かせない。ホンダの担当者は「市民にも参加してもらい実験を重ねることで、技術者が気付かなかったデータも収集できる」と期待する。幅広くデータを集め、30年をめどに実用化を目指す。
今後、カーシェアの車両ステーションをLRTの停留場がある芳賀町工業団地管理センターに設置し、土日祝日に使えるようにする。予約枠は1日3回。利用希望者は町のホームページから利用日の1週間前までに予約する。
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