
中部国際空港(愛知県常滑市)は23日、第1ターミナルでリニューアルを進めてきた国内線の保安検査場を26日から全面的に利用できるようにすると発表した。これまでは改修を終えた部分のみ利用できた。高性能のX線装置を導入し、荷物からパソコンや液体物を取り出すことなく検査できる。トレーを自動で運搬する「スマートレーン」も導入し、検査作業を効率化する。
スマートレーンは4人が同時に荷物をトレーに載せて、レーンに置くことができるスペースを備える。検査後に回収したトレーは、検査前の旅客の荷物載せ替えスペースに自動で運搬する。従来と比べて係員がトレーを運搬する作業が無くなる。一度に検査の準備をする旅客の数も増やせるため、保安検査にかかる時間を短くできる。
利便性が向上するだけでなく、運航の定時性確保や今後の人手不足を見越した工数削減につなげたい考えだ。中部国際空港は19年に第1ターミナルの国際線でスマートレーンを設置した。国際線では25年3月に自動チェックイン機の増設や自動手荷物預け機の新設を実施しており、既に待ち時間短縮の効果が出ているという。
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