
カタログ通販大手のベルーナは、宿泊特化型ホテルに参入する。ブランド名は「ファンゲートホテル」とし、都市部での出店を増やす。インバウンド(訪日外国人)の増加でホテル価格が上昇する中、低価格帯の需要が高まっていると判断した。ビジネスマンや国内観光客などを取り込み、ホテル事業拡大につなげる。
1号店の「札幌ファンゲートホテル」(札幌市)は、25日に開業する。札幌市営地下鉄すすきの駅から徒歩圏内の「ホテルラフィナート札幌」を4月に取得しており、25日から名称を変更して営業する。価格は1泊素泊まりで、1名あたり3650円(2名1室利用時)から。運営は子会社のグランベルホテル(東京・中央)が担う。
国内ホテルは、インバウンド需要によって客室単価が上昇している。東京商工リサーチによると、ビジネスホテル8ブランドの客室単価は2025年3月期に1万3930円と21年同期比2.25倍に増えた。
同社は都市型、リゾート型ホテルを都市部や有名観光地に出店し、インバウンドも多く取り込んできた。これまでよりも低価格の値段設定が可能な宿泊特化型ホテルに参入することで、ビジネスマンや国内観光客の利用を狙う。
具体的な内容は検討中だが、札幌ファンゲートホテルの館内リニューアルを実施する予定だ。
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