東京ガスは24日、米アラスカ州の液化天然ガス(LNG)開発に関心を示す意向表明書(LoI)を、事業を計画する米エネルギー企業グレンファーンと締結したと発表した。LoIに法的拘束力はないが、今後東京ガスは事業の動向や経済性などについて調べ、調達の可能性を検討する。
グレンファーンは3月、アラスカガスライン開発公社から事業を引き継いだ。東京ガスは2017年に公社とLoIを結んでいたが、今年6月末で失効したため締結し直した。
計画が実現して経済性も見込める場合、東京ガスは生産が始まる30年ごろから年間100万トンを調達するという。広報担当は「日本との距離が近く、調達の安定性に資するメリットがある」と説明した。
グレンファーンは年間2000万トンのLNG生産を目指しており、現時点で5社と計1100万トン分のLoIを結んでいる。事業を実行に移すにはあと500万トン分が必要だとの認識を示している。5社は東京ガスのほか、9月にLoIを結んだ発電最大手JERAも含まれる。【中島昭浩】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。