第1弾となる自社醸造ワインを、赤と白で各6000本発売した。

日本酒メーカー最大手の白鶴酒造は24日、初めての自社醸造ワインを発売したと発表した。神戸市の外郭団体である神戸農政公社(神戸市)からワイン事業を承継し、10月から同市産のブドウで仕込んでいた。ブランド名は公社時代と同じ「神戸ワイン」で、今後も品ぞろえを拡大していく。

自社醸造の第1弾として「神戸ワイン 新酒 神戸みのり」の赤ワインと白ワインを、各6000本の数量限定で売り出した。神戸市内の農家が栽培したり、公社が自前の畑で育てたりしたブドウを白鶴が買い取って醸造した。720ミリリットル瓶で、参考小売価格は1700円(税別)。全国の酒販店や飲食店、白鶴のオンラインショップで扱う。

同社の安元康一郎・神戸ワイン事業部長は、24日に開いた説明会で「5年後をめどに、現在の神戸ワインの2倍の売上高を目指す」と抱負を述べた。

神戸農政公社は1983年にワイン醸造を始め、84年に「神戸ワイン」のブランドで販売を始めたが、近年は販売が伸び悩んでいた。白鶴は2025年9月にオーストラリア産ワインの輸入商社を子会社化するなど、経営多角化の一環でワイン事業に力を入れている。

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