おやつカンパニーが発売した「さかなのスナック」=同社提供

 「ベビースターラーメン」で知られる「おやつカンパニー」は27日、低流通魚をスナック菓子の原料に使う「モッタイナイおさかな活用計画」をスタートさせると発表した。第1弾はすしネタでおなじみのコハダの成魚・コノシロを使った商品「素材市場さかなのスナック(香ばし醬油薫る、竜田揚げ味)」。同日から全国のコンビニやスーパーなどで発売した。

 「モッタイナイおさかな活用計画」は、おいしいのにあまり流通していない魚を有効活用し、商品を通じてその魅力を発信することで持続可能な漁業を応援するプロジェクト。65年余にわたって培ってきたスナック菓子の製造ノウハウをフードロス削減につなげる狙いもある。

 第1弾に選ばれたコノシロは小骨が多く、近年はあまり食卓にのぼらなくなっているが、生地に練り込むことでカルシウムやビタミンD、DHAなどの栄養素もとれるヘルシーなスナック菓子に仕上げた。

 同社は、環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさん(1940~2011)が提唱し、毎日新聞社が推進するMOTTAINAIキャンペーンとも連携。売り上げの一部をマータイさんがケニアで創設した植林活動「グリーンベルト運動」に送る。【高木諭】

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