日本原燃は27日、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場内の建屋で作業をしていた協力会社の40代男性社員1人から放射性物質が検出されたと発表した。今のところ体調に異常はないといい、原燃は内部被曝(ひばく)の有無を調べている。

原燃によると、男性社員は24日午前、タンクから発生する放射性物質を排気する設備の一部の交換作業をしていた。同日午前11時10分ごろに作業現場で放射線量の数値が上昇。男性が装着していたマスクのフィルターに汚染を確認した。その後の検査で、男性の鼻腔(びくう)から放射性物質が検出された。

男性は汚染拡大防止のためにマスクのフィルターを交換。その間、最大約3分間、フィルターがない状態で呼吸をしたとみられる。

同じ作業をしていた別の2人からは放射性物質は検出されなかった。原燃は、現場で放射線量の数値が上がった原因も調べる。〔共同〕

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