サングラスを着用して談笑する生徒たち=東京都北区で2025年10月27日、内藤絵美撮影
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 紫外線から生徒の目を守ろうと、東京都北区の女子聖学院中学・高校は27日、眼鏡ブランド「Zoff(ゾフ)」と連携し、通学時などのサングラスの着用を自由化した。生徒54人がデザインや色を選び、グレーやピンクのレンズなどの7種類の学校指定のサングラスを決めた。

 ゾフによると、世界保健機関(WHO)は「生涯に浴びる紫外線の半分以上を18歳までに浴びる」との見解を発表している。ただ、日本では、紫外線対策としてサングラスを使用する文化が根付いておらず、着用率は2割未満という。ゾフは2023年から、全国の小中学校で出張授業を行い、目の健康を啓発する活動を続けてきた。

 女子聖学院では今年の夏休みに生徒と教員計69人がサングラスを着用して、日常生活での使用感を検証した。すると「長く外出していると目が赤くなり痛かったけれど、サングラスを着けたらその悩みがなくなった」(中学3年生)などの声が上がり、全校生徒への導入が決まった。安藤守校長は「学校として子供たちの健康を守っていくことは大事。目に紫外線が悪い影響を与えるということは盲点だった」と強調した。

 ゾフによると、同校のほか、浦和学院高校(さいたま市)のテニス部などでもサングラス着用を導入しており、今後も導入校を増やしていきたい考えだ。【鴨田玲奈】

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