報道公開した大林組の快適休憩所(28日、千葉県市川市)

大林組は28日、建設現場の作業員が快適に過ごせるよう整備した「快適休憩所」を報道陣に公開した。シャワー室や食事などを提供する無人売店などを設置したのが特徴。人手不足が深刻な建設業界で職場環境を改善して「3K(きつい、汚い、危険)」という従来イメージを和らげていく。

東京都と千葉県の間を流れる江戸川の水閘門(こうもん)工事の現場に、ソファ席やコンセント付きのカウンター席を設けた。無料のコーヒーサーバーなどを置き、BGMを流すなどカフェをイメージした作りにした。仮眠スペースのほか、女性専用ルームなどプライバシーにも配慮した。川沿いのテラス席も用意した。

大林組の快適休憩所(千葉県市川市)

実際に利用する作業員は「他の建設現場ではこんなにきれいな休憩所はない。作業員同士の会話も弾み、仕事のモチベーションにつながっている」と語る。

大林組担当者は「コストはかかっているが、今後の人員確保につながる先行投資だ」と説明する。建設現場の休憩所はシャワーや水洗トイレなどの設備が整っていないところが多い。同様の休憩所を順次増やす。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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