
コカ・コーラボトラーズジャパンは28日、飲料を作る過程で発生する茶やコーヒーのかすといったバイオマス資源から電力を回収し、工場の動力にする実験を始めたと発表した。副産物として純度の高い二酸化炭素(CO2)を回収できるという。2026年に京都工場(京都府久御山町)で検証を始める。
京都大学発スタートアップのライノフラックス(京都市)の「湿式ケミカルルーピング技術」を活用する。バイオマスと特殊な金属イオンを含む液体を化学反応させ、電気をつくる。回収したCO2は炭酸水などへの活用を検討する。水分を含むバイオマスは従来、再利用が難しかった。
コカ・コーラボトラーズジャパンは全国にある工場で、茶やコーヒーのかすを肥料や飼料として利用してきた。同社は「先進技術を活用して、より高付加価値な形で再資源化し、製造プロセスへ還流させることを目指す」としている。
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