
パナソニックホールディングス(HD)傘下のパナソニックコネクトは28日、人手などに乏しいテレビの地方局が、スタジオに複数台のカメラや専用設備がなくても少人数でニュースを放送できるシステムを開発したと発表した。従来、映像はスタジオの専用設備から放送電波に乗せていたが、クラウド経由で放送できる。
11月19日から21日に幕張メッセ(千葉市)で開催されるメディア関連展示会に出展し、聴覚障がい者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」の競技会場とつないだニュース番組制作のデモを実施する。
競技映像に加えて字幕や手話を加えた映像を流す。展示会で来場者の反応を見ながら、全国に100局超あるという地方局への提案につなげる。
ライブ映像の制作を支援する「KAIROS(ケイロス)クラウドサービス」を活用する。クラウドサービスを使いながらスタジオから離れた場所でも映像を編集し放送できるようにすることで、少人数でも放送作業が可能だとしている。設備の維持管理コストも減らせる。
パナソニックコネクトはテレビ局などへの提案やシステム設計・導入などを担う。カメラなどの機器の企画や開発はパナソニックエンターテインメント&コミュニケーションが手掛ける。
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