ノジマが30日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比37%増の194億円だった。スマートフォンを扱うキャリアショップの運営などが好調だった。傘下に収めたパソコン製造のVAIOを新たに連結したことも寄与した。
売上高は18%増の4627億円、営業利益は39%増の276億円だった。家電事業では猛暑が続いた中で東京都による省エネ家電の購入補助制度が追い風となり、高採算のエアコンが好調だった。パソコンは米マイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」のサポート終了を10月に控えて買い替えが進んだ。
人件費が上昇したものの増収効果で吸収した。
26年3月期通期は従来予想を据え置いた。売上高は前期比9%増の9300億円、純利益は24%増の400億円を見込む。
午前の決算発表後、株価は一時前日比166円(13%)安の1127円まで下落した。アイザワ証券の三井郁男ファンドマネージャーは「通期の業績予想が上方修正されなかったことで投資家は将来の業績を不安視している」と話した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。