
再生可能エネルギー研究開発の環境フレンドリーホールディングス(HD)は、薄くて曲がる「ペロブスカイト太陽電池」の工場を茨城県境町に建設すると発表した。29日付で同町とグリーントランスフォーメーション(GX)に関する包括連携協定を締結し、建材一体型太陽電池(BIPV)の商用化や次世代エネルギー事業の拡大も目指す。
新工場では年間で発電容量10メガワット規模の電池生産を計画している。2026年末までの稼働を目標とし約30人の雇用を見込む。投資額は非公開で、将来的には生産能力を100メガワット規模に拡張することも視野に入れる。
環境フレンドリーHDの車陸昭社長は「エネルギー利用の多様化と循環型社会の実現に寄与するとともに、地域発の新しいGXビジネスモデルの創出を目指す」としている。同社は再生エネルギーと連携したAI(人工知能)データセンターの開発などを通して、境町でGXやAIを活用した企業の集積を目指す。
境町の橋本正裕町長は協定の締結式で「協定は地方から世界を変えるモデルケースであり、日本のエネルギー安全保障と経済成長、地球環境の保全に寄与する第一歩だと確信している」と述べた。
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