
ソニーグループ傘下のソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)は日本アニメ作品の実写リメイク数を増やす。30日、東京国際映画祭に合わせて開催中のコンテンツ見本市「TIFFCOM」の講演で明らかにした。配信プラットフォームの普及で世界的に不足する映像コンテンツの供給力強化につなげる。
SPE傘下のソニー・ピクチャーズ インターナショナルプロダクションズ幹部のシェブネム・アスキン氏が「世界中で実写映画化できる可能性がある様々なアニメ映画を検討し始めている」と発言した。TIFFCOMではアニメ製作に関わる多数の企業と面談を重ねているという。
SPEはこれまで、日本の漫画が原作の実写映画「キングダム」シリーズや11月に公開予定の細田守監督のオリジナルアニメ「果てしなきスカーレット」に関与してきているが、アニメの実写化はほとんどない。
このほか、講演では欧州や南米、アジアの現地実写映画をリメイクして別の地域で配給した実績について解説した。例えば、スペインではあるリメイク映画の興行収入が22年に世界でヒットしたハリウッド映画「トップガン マーヴェリック」を上回ったことなどを紹介した。
アスキン氏は「ある国のローカルIP(知的財産)を、別の国で新鮮で独創的に感じられるように開発できる」と述べた。
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