共同輸送の実験に関する4社の説明会(21日、東京都目黒区)

アダストリアなどアパレル大手4社は、トラックや船舶で商品を共同で配送する実験を始めた。海外の生産地からの輸送や、国内の電子商取引(EC)モールの物流倉庫への輸送で連携する。共同輸送で効率的な物流網を築いて人手不足やコスト増に対応する。

21日、4社が共同で立ち上げたアパレル物流研究会が説明会を開いた。アダストリア、TSIホールディングス、ユナイテッドアローズ、バロックジャパンリミテッドの4社が連携する。

7月下旬にベトナムの生産地から各社の国内物流倉庫までの共同配送を始めた。商品を現地の港で集約し、複数社の商品を1つのコンテナにまとめて海上輸送する。

各社の物流倉庫からECモールの物流拠点への国内の陸上輸送でも連携する。運送会社がトラックで集荷し、配送先に応じて積み替えしてECモールの拠点に送る。主に関東圏で実施している。

将来的には対象エリアや参画企業を拡大する。参画企業を募ることで船舶やトラックの積載量が増えて効率性が高まるため、規模を拡大してコストメリットを得る狙いがある。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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