
日清製粉グループ本社は30日、2026年3月期の連結純利益が前期比14%減の300億円になる見通しだと発表した。12%増としていた従来予想から90億円下方修正し、一転減益となる。インドのイースト(酵母)事業に関連する固定資産に対し、原燃料高など厳しい収益環境を踏まえて減損損失を計上することが響く。
営業利益は1%増の470億円と、従来予想より30億円引き下げた。インドのイースト事業では、原料である糖蜜の相場が上昇し採算性が悪化しており、減損損失87億円を計上する。海外製粉事業における出荷の減少なども響く。売上高は2%増の8700億円と従来予想を据え置いた。
同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比微増の4313億円、純利益が49%減の103億円だった。
日清粉Gは併せて最大200億円の自社株買いを実施すると発表した。発行済み株式総数(自己株式除く)の5.18%にあたる1500万株を上限に取得する。取得期間は11月5日から26年6月23日まで。
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