 
      大和ハウス工業は30日、住友電気工業の子会社である住友電設を買収すると発表した。株式の公開買い付け(TOB)などを実施し、完全子会社化する。買収総額は約2920億円。電気工事や通信工事などに強みを持つ住友電設を取り込み、成長分野と位置付けるデータセンターや半導体工場の開発力強化を図る。
TOBは31日から12月15日まで行い、買い付け価格は1株9760円。住友電設の50・66%の株式を保有する住友電工は、TOB後に全株の売却に応じる。
 
      大和ハウスにとって、2013年に買収した準大手ゼネコンの約500億円を上回り、過去最高の買収額になる。オンラインで記者会見した芳井敬一会長は「自分たちだけではなかなかできなかった提案ができるようになる。強みになっていくと思っている」と述べた。
25年3月期の連結業績は、大和ハウス工業が売上高5兆4348億円、最終(当期)利益3250億円。住友電設は売上高2036億円、最終利益128億円。【新宮達】
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