フジクラは31日、2018年から19年にかけて公表した品質不正の対応が完了したと発表した。送配電用電線などの各種製品で、一部の検査を実施していないなどの不正があった。今後は検査工程の電子化や自動化など、人による操作を排除する仕組みの導入を進める。

顧客99社で152件の問題が生じた。1社を除き安全確認が完了した。残る1社は不正の対象となった製品をどこに使ったか不明なため安全確認は完了しなかったが、当該顧客が当面は問題ないと判断したという。

点検作業を進める中で152件の従来判明していた問題とは別に、5件の不正を発見した。これらも安全性は確認済みという。フジクラは「皆様方からの信頼回復及び向上に努める」とコメントしている。

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