SBIホールディングスと東北銀行は21日、資本業務提携を結び、SBI側が銀行の株式の2.95%を上限に、東北銀行がSBIの株式を1億円を上限に取得することで合意したと正式に発表しました。

「第4のメガバンク構想」を掲げているSBIホールディングスは、これまで9つの地方銀行と資本業務提携を結んでいて、7月には子会社の銀行に残っていた公的資金をすべて返済し、地方銀行とのさらなる連携強化に乗り出しています。

金融とITを組み合わせたサービスを得意としていて、今回の提携では商品やノウハウを提供し、東北銀行の収益力の強化やデジタル化の推進などにつなげるねらいがあります。

一方、東北銀行は4年前、秋田県の北都銀行と山形県の荘内銀行を傘下に持つフィデアホールディングスと経営統合に向けた協議を進めていくことでいったん基本合意しましたが、翌年には見解の相違があるとして、合意を解除しています。

人口減少などを背景に地方銀行を取り巻く環境の不透明感が増す中、SBIとの連携を強化することで経営の安定化を図り、東日本大震災後の2012年に投入された公的資金100億円の返済に向けて利益を積み上げていきたい考えです。

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