
オリオンビール(沖縄県豊見城市)は9月25日に東京証券取引所のプライム市場に上場する。21日、東証が上場承認を発表した。有価証券届出書によると、1株当たりの売り出し価格は770円、時価総額は314億円程度を想定する。
沖縄県に本社を置く製造業として初めての上場となる。オリオンビールは1957年創業。県を代表するビールとして知られる。
需給動向に応じて追加売り出しするオーバーアロットメントを含めると売り出しは計61.06%となる。売り出し規模は191億円となる。上場にあたって、県内の地方銀行3行や従業員持ち株会などに売却する「親引け」を実施する。
同社は2019年に野村ホールディングス(HD)と米投資ファンドのカーライル・グループの傘下に入った。新型コロナウイルス禍で業績が落ち込んだが、沖縄県の観光客増加もあり、販売が回復していた。
25年3月期の単独決算は売上高が前の期比12%増の278億円と過去最高となった。原材料費や輸送費の上昇で営業利益は3%増の32億円だった。
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