HOYAは21日、1000億円を上限とする自己株式の取得を決議したと発表した。発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.81%に当たる620万株を上限とする。株主還元の強化や資本効率の向上につなげる。

取得期間は8月22日から2026年1月21日で、取得した株式は株主還元を目的に消却する。これまでにも自社株買いを定期的に実施している。2〜3月には約500億円の自社株買いをした。

HOYAは主力のめがねレンズの販売が好調なほか、先端半導体に使う極端紫外線(EUV)露光装置向け部材やハードディスクドライブ(HDD)向けガラス基板の需要が拡大している。利益成長を下支えに、株主還元を強化する。

5月には累進配当を前提に配当性向を40%程度とする新たな還元方針を公表した。配当の拡充や自社株買いで総資産に占める現預金比率を抑え、財務バランスを改善する。

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