
ソシオネクストは31日、2026年3月期の連結純利益が前期比66%減の67億円になる見通しだと発表した。従来予想(46%減の105億円)から減益幅が広がる。半導体の受託開発事業で想定を上回る受注が生じ、チップの試作や動作確認テストにかかる費用が膨らむ。半導体開発に伴う材料費も増えて利益率が悪化する。
売上高は1%増の1900億円と、従来予想から150億円上振れする。中国の自動車メーカーなどからの受託開発が伸びる。上期の為替が想定より円安で推移したことも収益を押し上げる。営業利益は60%減の100億円と、40億円下方修正した。
同社は顧客の代わりにチップを設計開発し、量産時は台湾積体電路製造(TSMC)に製造を委託している。設計から量産までは1〜2年かかり、開発段階の製品が短期間で増えると利益率が圧迫されやすい。
同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比12%減の872億円、純利益が82%減の20億円だった。ソシオネクストの肥塚雅博・会長兼最高経営責任者(CEO)は同日開いたオンラインの記者会見で 「27年3月期から量産品の新規出荷が進み、利益率が改善に向かう」と話した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
 
       
       
      