
SBIホールディングス傘下のSBI新生銀行が31日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比56%増の693億円だった。4〜9月期として00年以来、25年ぶりの高水準だった。住宅ローンなど個人部門が好調だった。融資手数料やベンチャー投資の回収などの非資金利益が67%伸びた。
本業のもうけを示す単体の実質業務純益は前年同期比59%減の183億円だった。預金獲得を増やすために預金金利を高めた影響で、貸出金利との差分を得る金利収入などの連結資金利益は644億円と20%減った。法人と個人をあわせた預金量は9月末で16.3兆円と30%伸び、住宅ローンや融資手数料などの非資金利益は1012億円と67%増えた。
26年3月期の業績予想は開示していない。川島克哉社長は同日の記者会見で「日銀の利上げによる資金利益への影響は、年140億円の増益効果になる」と述べた。
SBI新生銀行は21年のSBIグループ入りの時点で3500億円あった公的資金を7月に完済し、東京証券取引所に再上場を申請した。年内の再上場を目指す。川島社長は「SBIの中核銀行としてSBIグループの顧客やサービスとの連携を増やす。プロジェクトファイナンスなどで地方銀行と手を組み、各地の地方創生事業に参加する」と話した。
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