SCREENホールディングスが31日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比18%減の318億円だった。期初予想を66億円下回った。主力の半導体製造装置では中国メーカーによる駆け込み需要が一巡したほか、想定していた大型の受注案件が下期に遅れたことが響いた。

売上高は1%減の2742億円、営業利益は20%減の464億円だった。人件費の増加や成長に向けた設備投資が重荷となった。

地域別では台湾が堅調だった一方で、米国では関税政策の影響を見極めるため半導体投資を先送りする動きがあった。後藤正人社長は同日の記者会見で「見通しが立たなかった関税影響がいったん落ち着いた。改めて仕切り直して投資が再開されている」と述べた。2026年3月期通期の業績予想と年間配当予想は据え置いた。

同日、ニコンから半導体ウエハーの接合技術の研究開発事業を約30億円で取得したと発表した。複数のチップを積層する先端パッケージング分野で活用する。同分野の先端装置の開発にさらに50億〜60億円ほど投資する計画だ。

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