
アンドエスティHD(旧アダストリア)の福田三千男会長が支援する水戸市中心街の文化施設「テツ・アートプラザ」は31日、報道関係者向けに内覧会を開いた。無料で開放されるホールと、有料のカフェを11月21日に開業する。歴史的な建物を改装・増築した。2026年2月には美術館も開く。
旧川崎銀行水戸支店の建物を活用した。1909年に建設され、2019年2月まで三菱UFJ銀行水戸支店として使われていた。福田氏が理事長を務める哲文化創造公益財団法人が買い取り工事を進めていた。

旧銀行の店舗スペースを改修して約50席の座席を配置した「クヴェレホール」は無料で開放され、飲食物の持ち込みも可能だ。午前10時30分から午後6時まで利用できる(月曜、第2火曜、年末年始は休館)。クヴェレはドイツ語で泉を意味し、建物のある水戸市泉町にちなんで名付けた。
ホール隣のスペースには、アンドエスティ傘下のカフェ「niko and … COFFEE」が茨城県内で初出店する。カフェは年末年始を除いて営業する。
ホールの奥にある銀行の金庫として使われていた部屋はデジタル技術を使って子どもが落書きできるスペースにして、カフェには授乳室も備えるなど子ども連れも利用しやすくした。銀行の旧店舗は幼少期に近くに住んでいた福田会長が遊び場にしていたという。
26年2月14日には「クヴェレ美術館」を開業する。横山大観など茨城県ゆかりの画家の絵画や陶磁器など、福田会長が収集した美術品などを展示する。一般の入場料は700円、高校生以下は無料になる見通しだ。
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