自動車ショーで展示されるホンダのエンジン車(4月下旬、上海市)

中国の自動車国有大手、東風汽車集団は30日、ホンダと折半出資するエンジン会社「東風本田発動機」の株式を売却したと発表した。売却先は広州汽車集団とホンダの合弁会社「広汽ホンダ」。東風汽車集団は中国市場の電動化に合わせ、ガソリン車の資産を手放して電気自動車(EV)への投資を急ぐ。

持ち分50%を11億7200万元(254億円)で売却した。東風汽車集団は「中国自動車業界の競争激化を踏まえ、ガソリン車の資産を合理化して新エネルギー領域へのシフトを加速させる」と説明した。

同社はEVなど新エネルギー車のブランド「嵐図」の販売に力を入れている。今回の株式の売却で得る資金で事業のてこ入れを進めるもようだ。

東風本田発動機の2024年12月期の売上高は前の期比5割減の95億元、最終損益は2億2800万元の赤字(前の期は8400万元の黒字)だった。エンジン需要の縮小が響いた。

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