長野県観光機構(長野市)は長野県ワイン協会(同)と共同で、ワイナリーや地域の気候、文化などを紹介できるガイドの養成事業を2025年度から試験的に始める。ソムリエの資格を持つ人などを対象に県内各地のワイナリー視察のほか地域の知識、ガイド技術などの講習をする。修了者には県ワイン協会が新設したテロワール(産地の個性や特徴)ガイドの公式認定を与え、各地で活躍してもらう。

ワイナリーのソムリエや地域で活躍するワイナリーガイドなど12人の受講を予定し、全県をカバーできる講習は4人、千曲川や桔梗ケ原などの産地に特化したコースは8人が受講する。26年3月までの期間に基礎研修や現地視察、実地でのガイド研修などを受けてもらう。

観光機構によると県内には約90のワイナリーがあるが、小規模事業者も多いため近年人気が高まるワインツーリズムでの見学を受け入れる人材の余力がないという課題があった。ワイナリーや地域について案内できる人材を統一の基準で育てることで、ワインも含めた地域の文化を目的にした観光の活性化を目指す。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。