
福岡市は4日、起業を目指すエンジニア向けに事業開発などを支援する無料のプログラムを12月から始めると発表した。人工知能(AI)開発のノウハウを学べるほか、現役起業家によるフィードバックも受けられる。スタートアップ業界ではエンジニアが不足するなか、事業立ち上げから営業までをAIでこなす「一人起業家」の創出を後押しする。
プログラム名は「Engineer Ignition Camp(エンジニア・イグニション・キャンプ)」。製品開発を通じて事業化を目指す市内のエンジニアや学生が無料で参加できる。定員は20人で、応募は19日まで受け付ける。福岡市赤煉瓦文化館(同市中央区)に入居する「エンジニアカフェ」を会場にする。
12月2日から2026年2月下旬まで約3カ月間実施する。「WebアプリAI駆動開発コース」など、AIを活用した開発手法などが学べる複数の講義を用意した。プログラム終盤では事業アイデアや開発の成果を報告する発表会も開く。
スタートアップの本場とされる米国では、AIを活用して従業員を雇わずに一人で経営をこなす起業家が増え始めている。4日の記者会見で高島宗一郎市長は「ユーザー獲得の知見をエンジニアに学んでもらい、人手不足が進む日本で一人起業家が生まれてくるようにしたい」と話した。
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