
TOAが4日発表した2025年4〜9月期連結決算は、純利益が8億3200万円と前年同期の6倍に増えた。原材料の価格高騰が一段落したのに加え、製造段階のコスト削減、24年12月に実施した一部商品の値上げで採算が改善した。
売上高は同6%増の240億円と過去最高だった。国内ではオフィスビルや商業施設、官公庁向け放送システムの販売が伸びた。海外はインドネシアで首都移転に伴う新庁舎向け商品の納入が進んだほか、24年9月にオランダの企業を連結子会社化し、売上高が膨らんだ。
中間配当予想を1株当たり40円、期末配当予想を同45円とすることも併せて発表した。それぞれ従来予想から20円、23円積み増す。年間配当予想は1株当たり85円とし、従来予想に比べ43円増配する。
同社は同日、27年3月期〜29年3月期の3カ年を対象とした新中期経営計画の概要を発表した。災害時などに必要な情報を届けるプラットフォームの開発、生産の自動化といった成長投資に、24年3月期〜26年3月期見込みの2倍強にあたる112億円を投じる。
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