
セブン―イレブン・ジャパン(SEJ)は4日、中国電力から再生可能エネルギー由来の電気の調達を始めたと発表した。太陽光や水力由来の電気を広島県と山口県の700店舗で使う。SEJは2050年までに事業全体の二酸化炭素(CO2)排出量をゼロにする目標を掲げる。特に排出量が多い店舗事業での再生エネ調達を進める。
太陽光はENEOSホールディングス子会社で再生エネ事業を手掛けるENEOSリニューアブル・エナジー(東京・港)などが開発する。出力は合計で約2.1万キロワットを見込む。
水力発電は明電舎グループで小水力発電機器メーカーのイームル工業(広島県東広島市)が手掛ける。18年の西日本豪雨から運転を止めている永金発電所(広島県庄原市)を使う。発電出力は140キロワット。イームル工業が設備を改修して27年3月に再稼働する。
SEJは中国電が束ねる太陽光と水力由来の電気に加え、化石燃料由来の電力ではないことを示す非化石証書を各店舗向けに調達する。今回の調達でSEJは年間のCO2排出量を約1万トン減らせる見込み。26年3月には対象店舗を中国地方の1000店舗に広げる。
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