
東京都は、クルーズ客船を受け入れる晴海客船ターミナル(東京・中央)を1日付で本格開業した。老朽化による建て替え工事を経て6月に客船の受け入れを再開していたが、車両待機場の整備が完了した。東京港では2020年に東京国際クルーズターミナル(同・江東)が開業。2バース(岸壁)体制でクルーズ誘致に弾みをつける。
1日、オーストラリアのクルーズ船「コーラル・ジオグラファー」の入港に合わせて完成記念式典を開いた。小池百合子知事は式典で「再び東京の海の玄関口として世界中からさまざまなクルーズ客船を迎え、新たなにぎわいを生み出すのを期待している」と動画メッセージを寄せた。

東京港は新型コロナウイルス禍前は晴海の旧ターミナルでクルーズ船を受け入れていたが、桁下52メートルのレインボーブリッジより内陸側に位置するため、入港できる船の高さに制約があった。今後は大型船を東京国際、中小型船を晴海に振り分ける。都は「2バース体制になり予約を断らず入港してもらいやすくなる」(港湾局)としている。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。