
パナソニックホールディングス(HD)と国立高等専門学校(高専)機構は5日、人材育成に関する包括連携協定を結んだと発表した。生成AI(人工知能)などソフトウエア技術にも精通した次世代のものづくり人材を育てるため、高専の教育カリキュラムを共同で作成するなど協業を深める。
連携協定はカリキュラムの共同開発や、AI関連を含むパナソニックグループの技術者の高専への派遣、高専の教員と技術者の人材交流などを柱とする。カリキュラムの内容によって当初は一部の地域や学校で導入し、いずれは全国への展開を検討する。導入先は情報や機械、建設などの学部が中心になると見込む。
パナソニックHD側は、若者との接点を増やす狙いもある。「昔と違い、若い人が手にとる製品が減っている」といい、就職先などとしてのパナソニックグループの認知を増やしつつ、若者の考えを知るきっかけにもしたい考えだ。
5日に開いた説明会でパナソニックHDの木下達夫執行役員は「ソフトウエアやAIなどとハードウエアの技術をミックスし、日本社会の未来を切り開けるような人材を育成していきたい」と述べた。
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