炊飯ジャーやホットプレートなどがサービスの対象になる(5日、大阪市中央区)

エディオンは5日、家電購入から14日以内なら使用済みでも返品可能で、全額返金を受けられるサービスを始めると発表した。調理家電など15品を対象に14日から12月21日まで、全国の直営店約450店で実施する。高価格商品の購入を検討している人に安心感を与えて、購買に踏み切りやすくする。

シャープの自動調理鍋やタイガー魔法瓶の炊飯ジャー、バルミューダのホットプレートなどを対象にする。数万円から10万円を超える高価格帯の商品が中心だ。対象商品は1人1点まで購入できる。購入時に専用の申込用紙を受け取り、購入店舗に持ち込めば返品できる。

返品された商品はリユース商品として販売する。エディオンは10月末から豊中店(大阪府豊中市)、中環東大阪店(同東大阪市)、伊丹店(兵庫県伊丹市)の3店舗で、消費者から回収した冷蔵庫と洗濯機をリユース商品として実験的に販売している。

5日になんば本店(大阪市)で開いた記者発表会で、兵頭剛上席執行役員は「高機能で便利な家電に高い関心が寄せられている半面、商品の価格は上昇している。お客様の購買心理は非常に慎重なものになっている」と話した。こうした返金サービスはメーカーが個別に実施する例はあったが、同社は「家電量販店が主導してメーカー横断でやるのは業界初」と説明する。

販売効果や課題を検証し、再度こうしたサービスの実施や、対象商品の拡充も念頭に置く。兵頭氏は「ぜひこの企画を成功させて2回目、3回目につなげていきたい」と意気込みを語った。

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