
富士急行が5日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比7%増の28億円だった。富士山周辺のインバウンド(訪日外国人)客の増加を背景に、バス・鉄道などの運輸業やホテル事業の収入が伸びた。富士急ハイランドなどの遊園地事業は天候不順や夏の酷暑で客足が鈍り3%の減収だった。
売上高にあたる営業収益は3%増の266億円、営業利益は7%増の44億円だった。
事業別の営業利益は運輸業が12%増の26億円。静岡県と富士山麓を結ぶ高速バスなどがインバウンドの利用で好調だった。レジャー・サービス業は7%減の13億円。遊園地の減収のほか、人件費や修繕費の増加が響いた。不動産業は1%増の2億4200万円。山中湖畔別荘地は県との賃貸借料を巡る対立で新規の区画販売ができない状態が続いている。
26年3月期の連結業績予想は据え置いた。営業収益は前期比5%増の548億円、純利益は4%増の53億円といずれも過去最高を見込む。
富士急ハイランドに26年開業予定の「リラックマ」などのキャラクターが登場する新エリアについて、投資額が約25億円になると同日発表した。
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