
長野市の工務店やおやきメーカーの代表らが立ち上げた、もりと(長野市)は上信越自動車道の長野インターチェンジ(IC)周辺で新たな商業施設を開く構想を発表した。2027年中の開業を目指し、飲食店や物販店などの入る観光客向けの体験施設とする計画だ。
施設は、いろは堂(長野市)の施設「OYAKI FARM(おやきファーム)」の向かいにある約1万平方メートルの土地を活用する。開発が制限されている市街化調整区域にあるため、ドライバー向けの休憩所である「ドライブイン」などとして許可を受けて建設を進める計画だ。
複数いる地権者との協議や長野市への開発申請を進め、26年夏の着工を目指す。4区画の建物が円状につながったデザインにし、市内にある樹木を植樹するなど周辺との調和を意識する。
もともとドライブインがあった場所だが、新型コロナウイルス禍のおりに閉店した。隣接地で22年に開業したおやきファームが年間約30万人の訪れる人気施設となっていることから、長野観光の玄関口として増加するインバウンド(訪日外国人)などの受け皿となる新施設を検討してきた。
もりとは寺島工務店(長野市)の寺島秀敏代表取締役が代表を務める形で4月に設立された。いろは堂の伊藤拓宗代表取締役やまちづくり会社のBAZUKURI(同市)の藤原正賢代表取締役が社員として参加している。今後は新施設への出店を希望する企業にも、もりとへの参画を呼びかける。
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