
ALSOKは5日、2026年3月期の連結純利益を前期比21%増の329億円に上方修正したと発表した。過去最高を更新する。従来予想は9%増の294億円だった。ビルなどの設備管理(ファシリティーマネジメント、FM)や常駐警備の契約件数が堅調に伸びる。年間配当は29円20銭で、従来予想から2円上回る。14年連続の増配となる見通し。
売上高は8%増の5980億円、営業利益は21%増の485億円とそれぞれ80億円、46億円引き上げた。村井豪グループ最高経営責任者(CEO)は「上期は大型イベント警備などの利益が予想を上回り、下期もFM事業や介護事業などで利益改善が続く」としている。
同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、売上高が前年同期比11%増の2913億円、純利益が48%増の146億円だった。警備需要の高まりにより、法人向けの売り上げが伸びた。警備事業や介護事業の価格改定により利益率が改善した。
常駐警備事業の売上高は前年同期比2割増の719億円だった。インバウンド増加に伴う空港警備の需要増や、大阪・関西万博や陸上の世界選手権東京大会といった大型イベント警備関連で経常利益が15億円増えた。FM事業も傘下の専門工事会社の受注増や単価上昇、M&A(合併・買収)により売上高は21%増の403億円になった。
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