米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)=米西部アリゾナ州で2025年9月21日、ロイター

 6日に開かれる米電気自動車大手テスラの株主総会で、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)に最大1兆ドルを支払う報酬案を承認されるか注目されています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「テスラのマスク氏への巨額報酬案」を解説します。

Q テスラのマスク氏に1兆ドルの報酬が支払われるの?

A テスラが提案しているのは、マスク氏が特定の数値目標を達成した場合に、最大1兆ドル分の株式を段階的にもらえるという報酬案です。日本円で約150兆円にも上る額です。

Q どんな目標を達成しないといけないの?

A 時価総額を2035年までに最大8・5兆ドルに増やすことや、自動走行する「ロボタクシー」100万台の商業運転、テスラ車の累計2000万台販売などが条件です。

Q 今のテスラの時価総額ってどれくらいなの?

A 現在の時価総額は約1・5兆ドルです。目標の8・5兆ドルは今の約6倍にあたります。

Q 反対している人もいるの?

A 米議決権行使助言会社のインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は「天文学的な金額」として反対を推奨し、グラスルイスも同じく反対の立場です。

Q テスラ側はどう対応しているのかな?

A 報酬案への賛同を得るため、専用ウェブサイトを作ったり、ソーシャルメディアで動画広告を流したりして、個人投資家へのアピールを強めています。

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