森永乳業は朝食に関する実態調査の結果を発表した。現役世代の約7割が朝食でタイムパフォーマンス（タイパ）を重視し、朝食を1品で済ます人は半数を超えた。タイパを意識する層のうち、たんぱく質などの栄養素を十分に摂取できていないと感じる人も半数を超えた。効率性と栄養バランスの両立が現役世代にとって重要な課題になっていることが浮き彫りとなった。
調査は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県に住む20〜60代を対象に実施。有効回答数は1075だった。
全体の70.4%が「朝食にタイパを重視している」と回答し、「1〜2年前と比べて出社頻度が増えた」という「出社回帰層」では83.9%に上った。通勤時間があることで朝の支度時間が限られ、タイパへの意識が高まっているようだ。
「朝食を簡素に済ませることがある」と回答した人は全体で78.8%、出社回帰層は86.9%だった。朝食の準備時間については、全体の53.6%が「10分未満」と回答。朝食を「主食や主菜など1品のみ」で済ませることが最も多いと答えた人は全体の54.8%に達した。
朝食の栄養面については全体の65.6%が不安を感じており、20代では81.2%、30代は70.3%と若い世代ほど高い傾向がみられた。特にタイパを重視する層のうち、たんぱく質とカルシウムの重要性を認識している人はそれぞれ82.9%、83.1%に達したが、実際には十分摂取できていないと感じる人はそれぞれ51.5%、48.2%と半数近くに上った。
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